なんでそんなにかわいいの
『なんでそんなにかわいいの』はこんなお話
老舗旅館の跡取り・龍は、お目付け役の日夏と同居中でした。龍はずっと日夏に片想いしているが、日夏は龍の兄・燕を想っている。
報われない恋心を抱え、日々独占欲だけが募っていく中で、日夏が自分と一緒にいるのは、燕と約束したからだと知ってしまう。
苛立った龍は、思わず告白してしまうが――!?
まずは、監視弁でストーリーが進んでいるところが面白い。関西弁でのお話は、今までと違った感覚を味わうことができます。
その中でも、日夏だけが標準語というのが違和感があります。子供の頃から一緒のはずなのに、なぜ標準語と思ってしまいます。
兄が家を出てしまったためお鉢が回ってきた龍ですが、日夏から一緒に頑張ろうと言われてからその気になる龍がいます。
日々日夏が自分以外の男を見ているのが気になって仕方がない龍ですが、そのうち胸の内が爆発してそのまま恋えと発展していきキュンキュンする恋ばなとなっています。
その中で、兄の恋の話もでてきます。龍の日夏へのジェラシーとドキドキ感がたまりません。
ほかにも、ヒナ鳥のゆくえ・くちびるまで何センチ?の2作が入っています。
長男の燕は、家を継ぐ事を当たり前のように受け入れてきて真面目で真っ直ぐなキャラの若旦那として過ごしていたが、日々のストレスを浜辺で3本のたばことカップ酒で紛らすのが習慣だった。
花鶏(あとり)は宿の常連客となり、彼が来るのを楽しみにするようになる燕は花鶏に恋をしたのである。