雨が呼ぶ
『雨が呼ぶ』はこんなお話
最初は贖罪のつもりだった。あの雨の日に見た、あの傷。不意に合ったあの瞳で心が揺らいだ。家庭教師をやめてから始めて再会した周に誘われるがままに部屋へいき・・・。
最初からエロチックな絡みで始まるので、この手の作品が好きな人には堪らないシチュエーションとなっています。
ほのぼの系が好きな人にあまり好まれないような作品でもあります。わたしは、エロさがたまらなく好きで読みいってしまいます。
周と先生が再開後の周の部屋へ一緒にいき、そのまま体の関係になってしまいます。話はつくも号さんらしく、エロス・血・苦しみと救い、そんなものがいっぱい詰まっています。
ただ最後に作品とは合わないような広告が入っているのでこの点はマイナスポイントです。
読み始めると最初の方はエロさばかりが目立ちますが、読み進んでいくと、切なさがこみ上げて来るような場面も幾度となく出てきて、切ない気持ちにまでさせてくれる作品です。
エロさと切なさの両方を一度に味わうことができる数少ない作品ではないでしょうか。
今回年上の方が受けに周り年下の方は攻めの姿勢で最初から最後まで進んでいて、今までとは若干違うシチュエーションを楽しめる作品でもあります。
年上が年下の少年をエロの世界に連れ込んでいく作品が多い中で、逆パターンは新鮮で違った感覚で読みふけることができます。