奪われグランシス
『奪われグランシス』はこんなお話
ホテルで目覚めた俺の前に居たのは、真面目で純情そうな研究室の同僚、春原だった。こんなやつ、なんで相手にしたんだ?
どうやら一晩をともにしたらしいのだが、頬を染めながら「ま…また遊んでくださいね」なんて、あきらかに無理をしているのがバレバレな態度をとってきた。社内で会えば嬉しそうに寄ってきて、俺への好意もだだ漏れである。
成績優秀なのにラノベ好きが高じて「制服が白ラン」というふざけた理由で高校を選んだ杠です。彼の前に現れたのは、眉目秀麗でまさに「理想の主人公」の容姿を持つ弓道部の舟渡である。
だが、実はこの舟渡、口を開けば「ゆず、俺のこと好きだろ?」と迫ってくる変態残念野郎だった。しかも、「中間試験でゆずに勝ったらキスさせて」とわけがわからないことを言ってきて
想像以上に攻めが激しくオタク受けする作品ではないでしょうか。
実はこの杠はラノベ大好きな高校生で、ほんとうはもっと上の学校へも進学できたのに、この学校が白ガクランの為に入学してきたというスタイル重視の男子。
お前俺のことが好きだろうという攻めの一言は、非常にドキッとする言葉になっています。責められ好きにはたまらない一言ではないでしょうか。
童貞を攻めていくシーンはもう少し詳細に表現をして欲しかった。あとはエロさがあまりないので物足りなさを感じる人もいると思います。
紅くんの軽快なツンデレぶりは読んでいて非常に愉快になります。
1話目で出てくる紅くんに対抗心をメラメラと燃やしてくるメガネ男の動向もなかなか面白く気になるところです。脇役の関わりも絶妙に面白しく描かれていて読んで損はしない作品ではないでしょうか。
2話目になると紅くんが心が奪われそうになるという心理変化が妙に現実の世界と被さり、絶妙な人の心理をついていて面白い部分ではないでしょうか。