そして続きがあるのなら
『そして続きがあるのなら』はこんなお話
漫画家になる夢と諦めた男がずっと気になっていた漫画少年。偶然の再会からふたりの時間が動き出す・・・
「…放っとけない。好きなんてそんなもんか…」
やる気のない麻雀漫画誌の編集者・坂口(さかぐち)は打ち合わせ途中に立ち寄ったコンビニで偶然、高校時代の後輩・藤代(ふじしろ)と再会する。
藤代は坂口に漫画家になる夢を諦めさせた才能の持ち主だったが、漫画を辞めバイト生活を送っていた。もう一度、藤代に漫画を描かせるためにあれこれ世話を焼く坂口。
その甲斐あってか藤代の漫画が評判になり、大手出版社に引き抜かれてふたりの関係は終わったかと思われたが。
暴力編集者とヘタレ漫画家志望の10年越しの想いを描いた表題作と、人気漫画家とそのマネージャー(兼恋人同士)となったふたりのその後を描いた続編他、読み切り1編を収録した最新作品集となっています。
個人的にはヘタレじゃない年下攻の印象から入った私にとって、キタ!!内田先生のヘタレ攻となっています。高校の先輩と後輩の再開恋愛ドラマというところです。
今までのBL作品とは違い、エロ・ラブコメという枠を超えていて、夢までもがある作品となっています。BLの枠を超えていて非常にいい作品です。
読んでいてBL作品と思えない位の感情がこみ上げてきて非常に面白い作品として読み終えることができます。