兄弟囚〜逃げるか死ぬか掘られるか〜
『兄弟囚〜逃げるか死ぬか掘られるか〜』はこんなお話
義理の父に、暴力を振り続けられていた病弱な弟・イズミを守る為、兄であるトオルは義父を手に掛けてしまう。
自首をし、兄弟揃って牢獄へ入れられるが、兄弟を待っていたのは囚人たちの手荒な歓迎だった。弟を守ろうと、身代りになるトオルは獄中の男達から代わる代わるに蹂躙される
看守からの異物混入、性犯罪者からの執拗な責めにトオルの理性は耐えられるのか!?純粋すぎる兄弟愛の行き着く先は・・・
最初は兄弟が犯罪を犯してしまう、というよくある推理小説のドラマのような設定から、急にエロへと展開していくところは、BLだなーと思います。
兄が弟を守るために殺人、それも義理の父親を殺害してしまうという涙が出てきそうな設定です。これだけでもなんとなく読む価値があるのですが、ここからが本番です。
設定とは裏腹に、獄中の兄のエロさ下限は相当なものです。
エロだけでも十分に他の作品よりよくできているのですが、設定+エロでより一層作品を引き立てています。
設定の割には、ストーリーがシンプルでもう少しドラマ的な場面がいろいろと出てきたら良かったのではないでしょうか。
兄の弟を思う気持ちが健気でなかなかない弟思いの心やさしい兄、ただ、そのために兄は獄中で、とんでもない仕打ちを受けてしまい、かわいそうになってしまいます。
最後は涙するばかりで、エロを感じることすらできないくらいになってしまいます。