貴公子の胸で男は溺れる
『貴公子の胸で男は溺れる』はこんなお話
裕福なフランス貴族で、有名な芸術家でもあるジャン=クロード=バトルは、ゴージャスな容姿の最上級の男だ。彼に気に入られたホテルマンのトオルは、口説かれて関係を持つようになるが、2人の間に「約束」はなく、ジャンが愛を囁く相手は自分1人だけではない。
そんな不安定な関係の中、いつしかトオルはジャンに溺れていく。洗練された男たちの、ラグジュアリー・ラブゲーム
フランス貴族で芸術家のジャンが何年もかかって口説き落とした、常宿ホテルのコンシェルジェのトオルは、とうとう彼と身体の関係を持ってしまいます。
最初はひと晩の恋で終わりなのかと思いきや、ジャンの細やかな気遣いとトウルのピンチを救ったことで、ほんとうの恋えと発展していきます。
表紙ほどストーリー性はなく、表紙を見て読んでいくと、思った程の内容ではなくて面白くないと思える人もいると思います。
登場してくる主人公2人は非常に微男子で、読んでいて満足できる作品になっています。
ただ、作品の中では、嫉妬や障害など恋を邪魔する障害がほとんどなく、この手のはらはらドキドキとする感情がモテないので、物足りなさを感じる読者もいると思います。
絵の綺麗さだけで言えば一流なので、この美しさを求めている人には満足のいく作品となっています。
この作品以外でも2つの短編集があり、お得感を感じることができます。