オレンジ・デイズ
『オレンジ・デイズ』はこんなお話
進学のために上京した栗山は「橙荘」に下宿することになった。
そこには、なぜか栗山にだけ態度の冷たい黒岩という管理人がいて…。今回の東さんの作品はキャラクターがしっかりとしていて一番好きな作品です。
福島から上京してきた高校生が、学生寮的な「橙荘」に下宿することになりました。
ところが、そこの管理人さん。この人がなんだか意地悪で、というか、俺のこと嫌いなの!?愕然態度が他の人たちと違う!?
と思ってしまいます。
管理人さんが非常に面白いキャラクターになっています。
東北訛りのしゃべり方で、なんとなく憎めない一面があります。
ただ、好きな子に対しては責めてしまうという厄介な性格の持ち主で、誤解を招くような性格となっています。
その異常さは普通ではなく、そこまで来る病気では?と思ってしまいます。
あるとき管理人さんにお酒を飲ませてベロンベロンにすると、意外にも素直になんでも正直になってしまいました。そこでついに、好きだ惚れていると自分の気持ちを言ってしまいます。
その翌日より、受は管理人さんのほんとうの気持ちがわかったことで、どんなきついことを言われても聞き流せるようになっています。
ただ、田舎でも馬鹿にされていて、上京しても仲間に馬鹿にされてしまい、落ち込んでいる受は管理人さんの話を聞き流せないようになっていくのであります。