魔法が解ける迄
『魔法が解ける迄』はこんなお話
コレって悪魔?大人になりたくない?
あれって悪魔なの?生まれてきたことは悪魔なのか?
著者の作品の中でも最も軽い作品と、もっとこ重い作品の両方が混在する、不思議なショタ作品集となっています。
まずは表紙から気になる描画となっています。表紙を見ると読んでみたくなる作品集です。
セーラー服のかわいこちゃんとのエッチを連想するようですが、実は男の子で股間の膨らみを見れば一目瞭然です。
見せているというより見えているという自然な感じで男の子を描いていて、ショタエロ本なら普通にありそうですけど、BLでこの表紙はちょっと珍しい描画になっています。
全部で13編がありますが、全て中学生ぐらいの男の子を題材にした、ショタ受身になる犯罪系の作品はありません。
どれも、少年同士の淡いエッチが十分に描かれていて、読む人によっては物足りなさを持つかもしれません。
中学生ぐらいの男の子は、天使の顔と大人びた顔の両面を持っていて、その不釣合いな両面が妙にうまく描写されていて、ゾクゾクする感情が読んでいると生まれてきます。つくもさんらしからぬ、肉の描き方などがあり、こんな作品だったかなあー、と思ってしまいます。