空と原
『空と原』はこんなお話
原先生をしあわせにしてあげてください」 (「卒業生」終了後、多くの読者さんのメッセージより)
原 学(はら まなぶ)、37歳、男子校教師、独身、「生徒には絶対手を出さない」というポリシーを持つ男。
3年間の片想いから脱するために訪れたゲイの集まるクラブで若い男に出会う。
後に彼は、原が勤める学校の新入生、ソラノだと分かり…??不器用なオトナ、永遠のアテ馬と呼ばれる原先生に春は来るか!?
これは小説としてもよくできている作品になっています。
登場する原先生にはほんとうに幸せになってもらいたいと思う気持ちが強くなります。最後には原先生のことを好きになってくれる子が現れてきて、泣いてしまいました。
それくらい恋愛小説として読めるBLを超えた立派な作品です。
ランキング1位を取ることができる非常によくできている作品ではないでしょうか。
原先生は、明るく個性的なキャラなので非常に好感が持てると思います。誰もが好きになることができると思います。
エロさやグロさを追求しなくても、読んでみたいと思えるような作品はこれ以外ではそうはないと思います。
原先生が最初は、生徒には絶対に手を出さないということでしたが、その考えとは裏腹に、好きになってしまう生徒が現れてきて、ついには恋愛関係まで発展してしまう心の葛藤が、非常に面白いところです。