ヴォカリーズ
『ヴォカリーズ』はこんなお話
ラマニノフの「ヴォカリーズ」の美しく、物悲しい旋律に乗せたドラマが始まる。ラマニノフの「ヴォカリーズ」といえば、韓流ドラマの冬のソナタでも流れて非常に有名になった曲でもあります。
最近では、フィギアスケートの浅田真央さんが演技曲として仕様されています。その曲名がこのBLのタイトルとして利用されているのにはインパクトがあります。
ストーリーはまさに「ヴォカリーズ」のイメージどおりに進行します。単なるショタと思ってはいけません。
エロいショタですが、その中には下品さがあまりなく、品位さえ感じることができる作品に出来上がっています。
エロさとは裏腹に胸が痛くなるような号泣寸前の状態にまで気持ちが高ぶる非常に切ないストーリーとなっています。
高校生の修司は、ピアノ教室の先生、健史にピアノを教わるうちに健史に思いを寄せるようになり、ついには一線を超えてしまい、体の関係を持ってしまいます。修司はそのままピアノの道を進もうと決意するが母親に大反対されてしまいます。
母親が反対する理由として、修司は師である健二の父親に恋焦がれていたのです。その教え子が師の子供と体の関係を持ってしまったことを非常に心が痛んでしまいます。
恋した人の息子と関係を持ってしまったという背徳感が言わせません。ただ、修司はそんなことも知らないところが面白いストーリーになっています。