恋をするのもままならない
『恋をするのもままならない』はこんなお話
父の経営する大手食品会社で働いていた樹は、出向で家族経営の田舎の小さな作り酒屋にやって来ます。
そこの次男・鴎介は初対面でいきなり「顔が好み」とキスして口説いてきたくせに、仕事に関しては容赦のない男だった。
鴎介に自分を認めさせたい一心で奮起する樹だが、イジワルな鴎介のわかりにくい優しさを知るうちに・・・
3人兄弟の3男の樹は父親の会社で働いているのですが、出来の良い兄2人とは違い出来が悪いと思っている自分に自身が持てずに毎日を過ごしています。
このままでは成長しないと地方への出向をするのですが・・・
そこで働いている酒造会社の次男坊と意気投合して、最後は恋に落ちてしまいます。
恋に落ちるまでにはいろいろな事件が発生して、中には当て馬もいてラブコメディーといった感じがします。
思った以上のエロさを感じることができず、なんとなく不満を持つ人もいるかもしれません。
ただ、ラブコメディーとして読んでいると納得できる作品です。
樹は鴎介に認めてもらいたいため、いろいろと努力をして認めてもらおうとします。
そんな中なかなか認めてもらえず、落ち込む時もあり褒めてもらえると非常に上機嫌になり、その気持ちの浮き沈みを見ていると泣けてきます。
鴎介の元カレ・累の存在意義が私にはちょっとどうかなあーと思ってしまいました。