跪いて愛に焦がれろ
『跪いて愛に焦がれろ』はこんなお話
響は、香港の大財閥である王家の後継者候補、武雄のボディガードである。
主の武雄は、将来は一族を背負う立場でありながら、多くの女性と夜を楽しむ奔放な生活を送っている。
そんなある日、後継者の地位を狙う叔父が、武雄の暗殺を企んでいるという情報が入る。
外出を控えるよう進言した響に対して、武雄は真剣に取り合わないばかりか、出歩かない代わりにベッドの相手をしろと迫ってきて・・
それから・・・
中国の金持ちとボディーガードという設定のお話です。
ベタだ、ベタ過ぎる…。
外出禁止ならお前が相手をしろ…!
という命令に、忠実に従っていく響がそこにはいます。
あの有名なボディーガードの男と男番のようなものでなかなか見応えがあるのですが、ストーリーとしては定番中の定番といったところです。
エロさはほとんどなく、ほんわかなエロさが見え隠れします。BLとして読んでいるとなんか物足りなさを感じますが、設定とそのストーリーは楽しめます。
ほかにも、
- 医者同士
- 先生×生徒
- モデル×マネージャー
- オーナー×料理人
の4話が含まれていて設定がバラエティーに富んでいて、なかなか読み応えがあり、BLという概念を外して読んでいると非常に面白い作品集となっています。
BL独特のエロさやドロドロ感を期待している人には物足りなさを感じてしまう作品となっています。